140字で足りないこと

最近「うみねこのなく頃に」を始めました。

メッセージボトルとか偽書ってどこまで記述されているんだろう…という話

1.メッセージボトル・偽書
メッセージボトルとは、右代宮真里亞の名義で記述された膨大な量の日記風手記。

また偽書とは、上述したメッセージボトルの贋作のこと。

実際の著者は安田紗代、もしくは八城十八などの偽書作家。

作中の魔女幻想については、メッセージボトルの物語が私見を交える観測者によって紡がれていることに依拠している(と、EP5の戦人は推理して真相に到達した)。

また、Confessionの点か情報により、執筆時における黄金蝶出現ルールなどが存在する事が判明。

そのためメッセージボトル・偽書ともに「魔女幻想」が記述されているとするのが妥当。

ただしEP6の縁寿が「前回のゲームでベアトリーチェが死んだこと」を知らなかったことなどから、メタ世界の物語は記述されていないと推測できる。

 

2.ベアトリーチェのゲーム盤

ゲーム盤というワードは多義的だが、ここではメタ世界から俯瞰される「盤上世界」ということにしておく。いわゆる戦人とベアトが論戦する際の「駒」側の物語のこと。

それぞれのゲームは、作中現実の可能性(カケラ)の一つであり、当然ながらメタ存在である魔女の介入も許される。

 

3.フェザリーヌの観劇する物語

作中最上位であるフェザリーヌの観劇する物語。「ゲーム盤を俯瞰するメタ世界」を俯瞰する位置にあり、EP6の縁寿視点といえばわかりやすい。

彼女の観劇する物語には「1998年世界」なども包括されると考えられる。

プレイヤーの視点に最も近いが、我々がフェザリーヌ自身を観測している以上はさらに上位の視点が存在すると考えられる。

 

4.造物主によって紡がれる「うみねこのなく頃に

造物主=神によって紡がれるのは、プレイヤーの観劇する「うみねこのなく頃に」という物語そのものである。

我々プレイヤーは作中のメッセージボトルや偽書の内容、またゲームマスターの朗読する物語をそのまま観測しているわけではなく、あくまで造物主の手によって編纂されたシナリオを読んでいるに過ぎない。

たとえばEP1お茶会においては、譲治が子供たちの最期の描写について言及しているが、EP1本編にそのような記述はない(ただしTIPSでは確認できる)。

また作中偽書「Banquet」に絵羽の生還が詳細に記されているとあるが、EP3本編にそのような記述はなかった。

作中キャラの観測する物語と、我々の観測する物語は一致しているわけではないのである。